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【一級建築士・製図】エスキスが超絶苦手な私の秘密道具|方眼ノートの書き方・徹底解説

ざわわ
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さくら
さくら

製図の復習で『方眼ノート』を使いたいけれど、方法が分からない…

ざわわ
ざわわ

ですよね!よく「方眼ノートを使うといいよ」とは聞くけれど、具体的な内容まで解説している教材はあまり見かけませんよね。

ざわわ
ざわわ

このブログでは、一級建築士の試験対策『方眼ノートの書き方』について詳しく解説していきます。

ご覧いただきありがとうございます。

日々の勉強おつかれさまです。体力・気力・時間を振り絞りながら合格を目指すのは、なかなか大変ですよね。私も日々、自分自身と戦っております。

さて、突然ですがこんなお悩みはありませんか?

こんなお悩みはありませんか?
  • 製図課題をやりっぱなしにするのは気が引ける。
  • だが、具体的に何をすればよいか分からない。
  • 製図課題の復習に『方眼ノート』を使いたいけれど、方法が分からない。

「製図課題をやりっぱなしにするのも気が引ける…方眼ノートが良さそうとは聞いたけれど、実際どう使って良いのか分からない」

そんな声にお応えして、今回のブログでは私の実例を交えながら「方眼ノートの書き方」を詳しく解説したいと思います。

実際、私は去年1年間方眼ノートに課題を記録していった結果、時間内に余裕でエスキスを終わらせることができました。初受験の頃にエスキスに3時間以上かかっていた私にとっては奇跡のような出来事です。(2年目は条件の読み違いにより、残念ながら不合格でしたが)

「もっとエスキスが得意になりたい!」

そう思っていらっしゃる方に向けて、この記事を書きました。あまりの熱量で書いたため、今回はかなりの長文です。ですがきっとお役に立てると思います。

ぜひ最後までご覧ください。一緒に一級建築士に合格しましょう!

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ノートまとめ・メリット

『学習したこと』を本番でアウトプットできる

私は大手予備校に通学していた頃、あまりの課題の多さに悲鳴をあげていました。

次から次へと課題が降り注いできて『学んだことがあまり身についていない』という恐怖がどんどん積み重なっていく。

だから『復習をきちんとして、自分の中でパターンを確立させたいな…』とぼんやり思っていました。

では「『復習をする』ってどういうことなんだろう?」と考えてみたところ、たどり着いたのが

『学習したこと』を本番でアウトプットする力

だったんですよね。

つまり課題文を読んで『この課題はあの問題と似ているから使えそう!』と脳に処理させる力だと思ったのです。

だから私は課題の解答を丸暗記することにしました。ただ覚えるだけではなく『どうしてその解答に至ったのか』もあわせて分析しています。

メリット①|ノートまとめ
  • 『学習したこと』を本番でアウトプットできる
    • 復習を通して“課題の応用ができる脳”を育てる
    • 解答の丸暗記+“解答に至る経緯”を知ることができる

『試験特有の独特な言い回し』を学ぶことができる

本試験課題には、試験特有の独特な言い回し(ローカルルール)が存在します。その独特な言い回しの解釈がわからなかったり、その場で考えていたりしては、本番で勝つことはできません。この言い回しのほとんどは過去の本試験課題で出された言い回しです。数年に一度新しい言い回しが出されますが、しっかりと過去問題を研究していれば対応可能なものばかりです。

『一級建築士合格戦略 製図試験のウラ指導』教育的ウラ指導編著

いや、ほんとに、製図初心者あるあるだと思うのですが『試験特有の独特の言い回し』が最初は「?」なんですよね。

大手予備校のビデオ講義を気合を入れて視聴しても、結局出てくる解説は『この部屋は当然、ここにきますよね?』なんてことも。

初受験者にとっては、説明を省いて急に「そうですよね?」と言われても「いやいや、なんで?そこが知りたいのに!」と思うわけです。

その時は「不親切だなー」「分かんないなー」と不満に思っていたけれど、実は

『試験特有の言い回しがあって、
ある程度の解答が決まっている』

ということだと、あとになって分かりました。

だからノートまとめをすることで、この独自ルールを自分の常識になじませることが大切になってきます。

メリット②|ノートまとめ
  • 『試験特有の独特な言い回し』を学ぶ
    • 「言い回しに対する解答がある程度決まっている」という事実を知る
    • 独自ルールを自分の常識になじませる

『経験』から最適解が導けるようになる

わたし、エスキスがとっても苦手なんです。

課題文を読むだけではいい感じに室配置ができなくて、エスキスに3時間かけてしまうなんて当たり前。悲しいし自分が嫌になりますね。

さらに吹抜け+無柱空間のダブルコンボで、ドツボにハマったらもう大変。エスキス沼に両足を突っ込んだまま1日終了なんてことも….。疲労感MAXです。ついでにネガティブ沼にもズブズブ。

それで、やっと気がつきました。

外部条件+内部条件を暗記して
うまくいくパターンを覚える

です。この勉強法が私には一番合っていました。

ここで大切なのは、間取りだけでなく外部条件も連動して覚えること。外部と内部のバランスも採点のポイントになりますからね。

また各課題の室の大きさ・数・配置を覚えておくと、倍コマのプランを見るだけである程度「いけそうか」「いけなさそうか」分かるようになりました。

手当たり次第プランを考えて玉砕するエスキスはもう卒業です。ある程度プランを覚えておけば、AIのように膨大なデータの中から最適解を導き出くことができるようになります。

メリット③|ノートまとめ
  • 『経験』から最適解が導けるようになる
    • 外部条件+内部条件を暗記して、うまくいくパターンを覚える
    • 間取りだけでなく外部条件も連動して覚える。
    • 室の大きさ・数・配置を覚える。
    • AIのように膨大なデータの中から最適解を導き出せるようになる。

ノートまとめ・デメリット

時間がかかる

私の場合、ノートまとめは1課題あたり2時間程度かかりました

工夫次第ではもう少し早くできると思います。

早期製図であれば比較的余裕があるので負担を感じにくいかもしれませんが、課題発表後は課題数も多く、精神的にも辛くなってくる頃なのでつらく感じるかもしれません。

時間をうまく見つけてこなす工夫が必要になります。

方眼ノート・書き方

条件整理

『条件整理』記入例

下処理として、まずはノートに線を引いていきましょう。寸法は画像のとおり(mm)です。

記載すること
  • 敷地条件
  • 特色
  • 建築可能範囲
  • 1階の構成
  • 断面構成
  • 上階の構成

一覧表を作ることで

  • 外部条件と内部条件の関連性
  • 各課題の特色

を一気に確認することができます。

では、詳細を見ていきましょう。

敷地条件

この欄には、『外部条件の概要』を書いていきましょう。具体的には、

『敷地条件』に記載すること
  • 敷地図(1/2000)(道路や公園なども漏れなく記載)
  • メインアプローチ(赤)、サービス用アプローチ(青)
  • 用途地域/防火・準防火/建蔽率/容積率/階高/指定の床面積

敷地図は三角スケールの1/200を使うと、簡単に描くことができます

特色

この欄には、『その課題の特色』を書いていきましょう。客観的に見て、合否に影響しそうなところを箇条書きにして書くといいですね。

『特色』に記載すること
  • 他の問題にはない「その課題特有の特色」を書く
  • 「これを外したら不合格」をピックアップ
  • 「ここができれば合格」をピックアップ

建築可能範囲

『建築可能範囲』に記載すること
  • 敷地図(1/1200)
  • ヘリアキ寸法
  • 道路高さ制限にかかるところ(黄)
  • 駐車場、駐輪場、屋外テラスなど

敷地図は三角スケールの1/600を使って描きます。

『数値を1/2にする』と考えると簡単です。

1階の構成

ざっくりと1階の構成を書きます。ゾーニングを暗記するのに役に立ちますよ。

『1階の構成』に記載すること
  • 『1階の構成』の概要を描く。
  • 6スパン×4スパンの建物なら、6ブロックとする。
  • 1ブロックは『1cm×1cm』で記入。

断面構成

断面構成を書きます。建築物の高さを一目で確認したり、屋上庭園や吹抜・屋根との関連性を知るのに役立ちます。

『1階の構成』に記載すること
  • 断面をざっくりと描く。
  • 『屋上庭園・吹抜・大空間・屋根』の要素も描く。

断面は『ノンスケール』でOKです。

上階の構成

ざっくりと上階の構成を描きます。描き方は『1階の構成』と同じです。ゾーニングを暗記するのに役立ちます。

『上階の構成』に記載すること
  • 『上階の構成』の概要を描く。

平面図(1/400・倍コマ・ミスリスト)

『平面図(1/400・倍コマ・ミスリスト)』記載例

ポイント:『逆エスキス』の手順で描く

勘を鋭くするために私が取り入れた方法は『逆エスキス』でした。

逆エスキス

解答例をもとに、1/400→倍コマの順番でノートにまとめる

逆エスキスを行うことで、『倍コマの段階で室がきちんと納まる』最高の間取りを簡易化して覚えることができます。

さらにこの作業を繰り返していくことで、早い段階で「室がきちんと納まるのか」が予測可能になりました。

慣れてくると、エスキス中に倍コマを描く段階で「上手くいかない!」と気づくように。「1/400でもう一度考え直す」なんていう、考えるだけでゾッとする確率を大幅に引き下げることができます。

1/400

私の場合は、解答例を1/400で描き写しています。

ゾーニング・コア・廊下で色分けするのがポイントです。

受験生によってはご自身の解答を横に描いて、解答例と見比べる方もいらっしゃるようです。

ご自身にとって一番使いやすい方法を見つけてみてください。

柱を描くときは、『黒のサインペン』で描くのがおすすめです。

倍コマ

次は『倍コマ』です。先ほど描いた1/400の横に描きます。

1/400を倍コマにサイズダウンすることで、解答例をさらに簡略化してとらえることができます。

先ほど塗った色と同じように、ゾーニング・コア・廊下で色分けするのがおすすめです。

ミスリスト

最後は『ミスリスト』です。

一級建築士の製図試験は大変厳しく、1つでも重要事項を落とすとランクⅣで不合格になります。

本番で同じ失敗を繰り返さないよう、ノートに書き残しておきましょう。たまに見返して「絶対に同じ間違いはもうしない」と心に誓ってください。

『記述問題』の箇条書き

『記述問題』建築計画
『記述問題』構造計画
『記述問題』設備計画

最後に、私はノートの後ろ側に記述のページを設けています。

毎週の課題では建築・構造・設備が出題されますが、ノートはジャンル別に記載。課題を飛び越えてそれぞれを復習するのに役立ちます。

また

  • 記述に必要なキーワードは赤
  • つなぐ文章は青

とすることで、サッと確認できるように工夫しています。

まとめ:方眼ノートを活用して合格しよう

いかがでしたか?

私は製図ノートを活用することで、本番では余裕で時間内に描き切ることができました。(読み落としにより、不本意ながら不合格でしたが)

私自身、初受験から今にいたるまでずっとエスキスが苦手です。本番で1からエスキスを組むことに対し強いストレスを感じます。

今回は、苦手ながらも試行錯誤してたどり着いた『ノートの活用方法』をご紹介いたしました。ご参考になれば幸いです。

一緒に一級建築士に合格しましょう!

方眼ノートの書き方・徹底解説

おすすめアイテム

  •  方眼ノート『コクヨ・5mm方眼・40枚・A4サイズ』
  • これも準備しよう!(色鉛筆・マーカー)

ノートまとめ・メリット

  • 『学習したこと』を本番でアウトプットできる
  • 『試験特有の独特な言い回し』を学ぶことができる
  • 『経験』から最適解が導けるようになる

ノートまとめ・デメリット

  • 時間がかかる

方眼ノート・書き方

  • 条件整理(敷地条件/特色/建築可能範囲/1階の構成/断面構成/上階の構成)
  • 平面図(1/400・倍コマ・ミスリスト)
  • 『記述問題』の箇条書き
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ざわわ
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建築士×宅建士(挑戦中)
「オンライン講座で安く合格できるのか?」をコンセプトに、
  ⚫︎一級建築士(学科合格)
  ⚫︎宅建士(合格)
のダブルライセンスを目指しています。
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